WORK WEAR

50s LOCO JACKET

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歴史が浅く烏合の衆だったアメリカが急速に発展を遂げることができたのは、広大な大陸を貫く鉄道網の発展が大きく寄与している。幌馬車に代わって人や物資、そして文明を運ぶ役を担った鉄道を操る機関士は、まさしくカウボーイの後継者となった。その彼らを支えた服こそLeeのロコジャケット=91-Jだ。このカヴァーオールが登場したのは1921年。同年、惜しくもH.D.リーが急逝するが、創業者を失ってもLeeの基盤が揺らがなかった背景にはロコジャケットの貢献が大きかったと言っても過言ではない。事実、同ジャケットは1970年代まで生産されることとなり、アメリカのレイルロード文化の屋台骨を支えるワークウェアの代表格となる。

軽量な11オンスデニムでありながら織りに工夫を凝らして強度と耐久性を高めたジェルトデニム、それを縫合する白糸の屈強なトリプルステッチ。鉄道員に欠かせない懐中時計やペンをスマートに収納できる胸ポケット、石炭をくべる際に使う分厚い耐熱グローブすら収納できる身頃の大型パッチポケット。火の粉や煤の侵入を防ぐ三つボタンのカフス、掛け外しがしやすい首振りボタン……。ロコジャケットを一言で形容するならそれは“機能の集合体”。その名機の1950年代モデルを今ここに再現する。

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  • ラベル

    ラベル

    Leeの“e”が正体となった'50年代の織りラベルを再現。サンフォライズド(防縮)加工を施したジェルトデニムを使用していることが記載される。ラベル下に見えるように、縫製は堅牢なトリプルステッチで仕上げられている

  • ボタン

    ボタン

    Leeの“L”が長い、通称“ロングL”ボタン。ボタンの掛け外しのわずらわしさを軽減するため、首振りボタンが採用されている。デニム同様に経年とともに酸化が進み、エイジングしていくのも魅力だ

  • 胸ポケット

    胸ポケット

    作業時にペンが引っかかったり落ちたりしないよう、左の胸ポケット内側にペンポケットを装備する。また目立たないが中央のステッチに沿ってウォッチポケットが設けられている。どちらも鉄道作業員に欠かせない機能だ