WESTERN WEAR

WWII 101 COWBOY PANTS
1943 model

Front Zoom

1942年、アメリカ政府は戦時製品監督局(W.P.B.)を介し、軍用品の円滑な生産と前線への供給を最優先とするために国内プロダクトに対して使用する素材や部材および、デザインを省略するよう規制を掛ける。世に言う物資統制だ。リーのプロダクトにもそれは適応されることとなり、ここにいわゆる“大戦モデル”という亜種が生まれる。まずもって、すでにリーが他に先んじて採用したジッパーモデルの101Zがこの統制を受けて生産休止となり、ボタンフライモデルのみにアイテムが絞られた。COWBOYの看板を託され101のヴィンテージにはこの歴史的「事件」が克明に記されている。真鍮や銅などを使ったフロントボタンやリヴェットは供給の持続性が安定した鉄製に変更。ウオッチポケットのリヴェットは省略され、様式美として形骸化されつつあったバックルバックも廃止される。そしてバックポケットのステッチおよび補強布の省略、とこの時期だけの特異なディテールが目を引く。THE ARCHIVESは現存数が圧倒的に少ないリーの101大戦モデルの中から、1943年に生産された実物ヴィンテージを忠実に復刻する。戦中まで採用された右綾デニム生地からの徹底した再現が、戦争という困難な時代を逞しく生き抜いたリーの歴史を炙り出す。

Back Zoom
  • ディテール ボタンフライ

    ボタンフライ

    101-Zは戦前から生産されていたが、軍用にジッパーが大量に必要となり、ボタンフライモデルのみに絞られた。タックボタンはトップに汎用性月桂樹柄ボタン、フライボタンは無刻印。ともに無着色の鉄製を使用している

  • ディテール バックポケット

    バックポケット

    Leeのワークパンツのバックポケットは内側に補強用の布を当てその上部を、意匠を兼ねたステッチで留めるのが慣わしだが、大戦モデルの101COWBOYのバックポケットはステッチが補強布ごと省略されてしまっている

  • ディテール リヴェット

    リヴェット

    ポケットやクロッチの補強には、本来の銅製に代わって鉄製無着色でLeeの刻印が入った、通称“UFO”リヴェットが使われているのが大戦モデルの大きな特徴。なおコインポケットのリヴェットは省略されている