ワークウエアという出自を嫌う保守的なムードが色濃く残った東部では、ブルーデニムをブリーチしてまで着用するほどに次世代のデイリーウエア、あるいは西部に根付いた自由な気風への憧れが日に日に募っていた。そんな旧態依然としたマナーや厳格なドレスコードへの打開策として1959年に発表したのが、西部開拓時代を想起させるウエストの名を冠した"WESTERNER"シリーズだった。対となる"100-Z"とのセットアップを想定し、"RIDERS 101"シリーズのデザインを踏襲しながらも素材をコットンサテンに変更することで、東部市場でも通用する清潔感と上品さを獲得する。本作は、同シリーズが東部市場きってのアイコンでもあるアイビーリーガーたちへと浸透していった、1962年のアーカイブをリバイバルしたモデルとなっている。