戦後の混沌に揉まれながらも本拠地のあった中西部のカウボーイのみならず、ニューイングランドに代表される東岸、あるいは五大湖周辺のタウンワーカーをも視野に、より広義な解釈のもと"RIDERS"シリーズがスタートする。前進となる"COWBOY"シリーズのDNAを受け継ぎながらも、1926年に他に先んじて導入したジッパーフライをベースに、各種マイナーチェンジが加えられた。多様化するライフスタイルに対応すべくトップボタンには新たに"RIDERS"の名を冠し、各部のパターンもアップデートする等、自社の技術力と先進性をアピールする上で欠かすことのできないフラッグシップモデルを完成させる。ウエストバンド内側中央に位置する通称"赤タグ"にも完全リニューアルに際して新たなフォントが採用された。
最初期の101-Zはワークウェアらしく大型のポケットが装備されていたが、より都会的なシェイプに。それでいてレイジーSステッチに沿って内部には補強スレーキが装備される
通称、センター赤タグと呼ばれる織りネーム。戦後まもなくは"e"が斜体となった古いフォントだったが、この時代には正体となり、同ラベルは50年代前期まで使われた
シンプルな片ヅメのロック機能を持ったグリッパージッパー。股部を補強するクロッチリヴェットは旧時代からの名残りで、今後のモデルからは消滅するディテールだ