WESTERN WEAR

RIDERS 101-Z
50s Model

Front Zoom
Back Zoom

ファッション、あるいはデイリーウェアという、今日のジーンズの在り方を明確に方向づけた道標。"RIDERS"101-Z"は間違いなく、そう呼ぶに値する。牧童の日常作業に適したデザインを目指し、戦前に「COWBOY」ブランドの遺伝子を受け継いだ同モデル最大の特徴は、フロントジッパーを採用したことにある。1926年にまだ一般的ではなかったジッパーをワークウェアに初めて採用したリーはすでに労働者たちから高い評価を受けていたが、RIDERS"101-Zは第2次大戦後に新しい価値観をもつ若者たちに、かつてないほどの熱狂的支持を受ける。ワーカー以外への市場拡大を狙うH.D.リー社の戦略と企業努力もあったのは間違いないが、時代がその後押しをしたのである。その旗印は'50年代を代表する俳優、ジェームズ・ディーン。映画「理由なき反抗」で彼が演じた主人公を取り巻く物語は、まさに当時の若者たちが抱える、大人との確執や葛藤そのもの。同作に自分自身の境遇を重ねたティーンエイジャーが皆、劇中でジミーの穿いた101-Zに傾倒するのを大人たちが止められるはずもなかった。かくしてジーンズはファッションへの道足を踏み入れた。そのトップランナーとしての地位を確立した'50年代のモデルを再現した。

  • ディテール ラベル

    ラベル

    '50年代に入り"Lee RIDERS"の表記が初めて登場する、通称"センター黒タグ"の織りネーム。その中でもTM(トレードマーク)や®(レジスター)の表記がない、初期のものをヴィンテージと同様にレーヨンで再現している

  • ディテール ジッパー

    ジッパー

    品番の"Z"から判る通り、ジッパーオープンとしたフロントフライは戦前からジッパーを採用してきた、リーのお家芸ともいえる。スライダーにスクエア型で片ツメのピンロックを採用した、グリッパージッパーを搭載する

  • ディテール フラッシャー

    フラッシャー

    特徴的なカーブのバックポケット形状に合わせ、購買者の目を引くようデザインされたフラッシャーも、当時のヴィンテージを忠実に再現。防縮加工を施しているため、ジャストサイズを購入すべし、との記載がある